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【図解】FIP制度とは?FITとの違いは?仕組みを解説!【改正再エネ特措法】

【図解】FIP制度とは?FITとの違いは?仕組みを解説!【改正再エネ特措法】

2022/02/10

2022年4月より、再生可能エネルギー由来の電力を固定価格で買い取るFIT制度に加えて、FIP制度が始まります。このFIP制度は、工夫すればFIT制度よりも売電収入を増やせる可能性があります。

この記事では、FIP制度の詳細を説明し、FIT制度との違いやFIPで売電収入を増やすコツについて、図を交えながら解説します。

FIP制度とは、電気を売る際にプレミアム(補助金)が加算される制度のことです

FIP制度は、電気を売る際にプレミアム(補助金)が加算される制度のこと

FIP制度とは「フィードインプレミアム(Feed-in-Premium)」の略です。FIPは、発電事業者が卸市場などに売電した際、採算がとれるように「プレミアム(補助金)」を交付する制度です。売電すると、発電事業者には「売電収入」と「プレミアム(補助金)」が支払われます。このプレミアムは、以下の数式で計算されます。

「FIP価格(基準価格)」-「参照価格」=プレミアム(補助金、利益)

ここでいうFIP価格とは、「発電事業に必要な売電価格の平均値」として定められたものです。基準単価ともいわれます。FITの買取単価と同様だと考えるとわかりやすいでしょう。FIP価格も20年間一律で、しばらくの期間はFIT単価と同じ水準になるように設定される見込みです(2022年度は10円/kWh)。

参照価格とは、発電事業者が売電した場合に期待できる「平均の売電収入」のことです。前年度の平均市場価格をもとに算出され、月ごとに変動します。そしてプレミアムは、FIP単価から参照価格を引いたものです。

したがって、市場価格が低迷すると、翌年のプレミアムが高くなりますし、市場価格が高騰すると翌年のプレミアムは安くなります。平均的なプレミアムの価格は、2円/kWh程度になるのではないかといわれています。改めてお伝えすると、「FIP制度とは、売電した発電事業者に売電収入とプレミアムが支払われる制度」です。2022年4月からスタートします。すでにドイツなど、再エネの導入が進んでいる国では導入されています。

FITは「電気を買い取る価格が一定」だが、FIPは「買取価格が変動する」

FIP制度とFIT制度の違いがわからない、と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここからはFIPとFITの違いを説明します。まずFITから見ていきましょう。

FITは買取価格が一定です。市場価格に関係なく、いつ売電しても同じ金額で電力を買い取ってもらえます。

FITは買取価格が一定です。市場価格に関係なく、いつでも同じ金額で電力会社が電気を買い取ります。FIT単価が32円の場合、市場価格が5円だろうと20円だろうと32円で買ってもらえるのです。夜中のように電気の需要がなく、市場価格が安いときに売れば受け取れる利益も増えます。

afterFITのメンテナンスでは、電気主任技術者などの資格を持つ太陽光のプロがパネルを一枚ずつ丁寧に点検し、異常がないかを見てまわります。

その一方、FIPは参照価格が時間によって変動します。一定なのはそれに上乗せされるプレミアム価格(補助金、利益)です。例えば、プレミアム価格が2円だとすると、参照価格が5円のときに売れば売電収入の合計は7円です。20円のときに売れば22円になります。

このようにFIP制度では、買取価格が市場に連動して変わるため、自分で売るタイミングや売り先を選定する必要が生じます。そのため、FIP制度は昼から夜にかけての“電気の需要がある時間”に売れば、それだけ売電収入を増やせるということになります。

FIPは相対取引であればFITよりも利益が増えることも

では「買取価格が一定」のFITと、「買取価格は変動するが上乗せされるプレミアムが一定」のFIPでは、どちらの方がより多くの売電収入を得られるのでしょうか。

2022年度のFIT単価は、50kW~1000kWでは、10円/kWhになります。これに対してFIP制度は売電収入が変動するため、自分でいつ、どこに売るかを決める必要があります。下の図は、2021年4月15日の「日本卸電力取引所のスポット価格」を示したものです。太陽光発電はほとんどの場合、日中しか売電できません。そのため、多くの発電事業者は電気をおよそ5円/kWhでしか売れないことになります。

2021年4月15日の「日本卸電力取引所のスポット価格」を示したものです。

参照価格は電力市場だけでなく、再生可能エネルギーの環境価値(非化石証書)も考慮されます。この価値が0.6円/kWhだとしても合計は5.6円/kWhで、FIT単価の10円/kWhには到底とどきません。参照価格は市場全体の価格が参考になるため、プレミアムは4.4円/kWhにはならないでしょう。そうすると、FITの方が有利なようにも思えます。

しかし、FIPでも電気を高く売ることは可能です。その1つが、電気を市場ではなく「相対契約」で売ることです。これは相対取引ともいわれます。

FIPでは「電気をいつ、誰に売るか」が選べます。そのため、卸電力取引ではなく小売電気事業者と相対契約を結べば通常よりも売電収入を増やせる可能性があります。

FIP制度では、発電してそのまま電気を売るのではなく、「必要とされるときに電気を高く売る」ことが大切です。そのためには市場ではなく「再エネの電気が欲しいので、少し高くてもいいから買いたい」と考える小売事業者に直接売る、さらには小売事業者を通してその先にいる需要家に売る、という取り組みをするのも一つの手かもしれません。

実際にFIP制度では、卸売電力取引所だけでなく、電力会社などの小売電気事業者との相対契約も結べます。アグリゲーターという電力の需給を調整している事業者にも売電が可能です。

FIP制度の対象になるのは50kWの発電所から

では、どの規模の発電所がFIP制度の対象になるのでしょうか。

FIP制度の対象は50kW以上の発電所すべてです。ただし、50kW〜1,000kW(1MW)規模の発電所は、FITかFIPのどちらかにするかを選べます。1,000kW(1MW)以上の発電所は今後、FIP制度が適用されます。すでにFITが開始している50kW〜1,000kW(1MW)の発電所はFIP制度へ移行できますが、一度FIPにすると戻れないため、注意が必要です。

FIP制度の場合は蓄電池を導入し、売電時間を調整するのも手

FIT制度では、いつ売っても買取価格は変わりませんでした。しかし、FIP制度では市場価格が変動するため、FITと同じように売電すると、収益の見込みが立ちにくくなる恐れがあります。そのため、これからは市場で電気を売る場合でも、「いかに電気代が高い時間にたくさんの電気を売るか」が大切になってきます。

そこでぜひ導入していただきたいのが蓄電池です。朝〜昼間に発電した電気を蓄えて、それを高い時間帯に売れば、それだけ売電収入を増やせます。日中は一番発電量が多いため、非常に有効的です。蓄電池はお金がかかりますが、価格は徐々に安くなっており、補助金制度もあります。売電収入を増やしたい方は、前向きに検討してみてもいいでしょう。

これから太陽光発電所をつくる方は、南向きよりも南西に向けてつくるのも一つの手です。南西向けに作れば、電気代が一番高い時間帯(昼〜夜)に発電して、そのまま売ることができるようになります。

afterFITのO&Mは、売電収入(発電量)を増やすために、電気主任技術者などの資格保有者が皆様の太陽光発電所をベストな状態に保ちます。

発電所のメンテナンスを適切に行うかどうかで、売電収入が変わる

また「発電システムをいかにベストな状態で保つか」という視点も、これからはますます重要になります。発電所に異常がなければ、それだけ発電量を増やせるからです。

発電システムをベストな状態に保つには、O&M(太陽光発電所の運用・メンテナンス)が欠かせません。afterFITのO&Mでは、電気主任技術者などの資格保有者が皆様の太陽光発電所をベストな状態に保ちます。

運用では発電量を監視し、問題があればすぐに対応。売電ロスを見逃しません。

メンテナンスでは、一つひとつの太陽光パネルや発電設備をくまなく見て回るだけでなく、サーモカメラを搭載したドローンを活用し、人間が見つけられない異常まで発見。売電収入の最大化を目指して点検します。

「もっと発電量を増やしたい」方はもちろん「もっと発電量が増やせるかを知りたい」方もお気軽にafterFITにご相談ください。お電話番号は0120-905-907、メールでのお問い合わせはこちらからお願いいたします。

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