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O&Mで売電収入が変わる!太陽光発電所の運転管理・保守点検について徹底解説【第一回】

5分でわかる!太陽光発電所の適切なO&M(運転管理・保守点検)について解説【第一回】

2022/01/28

2050年のカーボンニュートラルに向けて、今後ますますニーズが高まるとされる太陽光発電。安定して収益を上げ続けるためには、FITの買取期間だけでなく、その先を見据えた発電所経営を行う必要があります。そして、そのためには適切なO&M(Operation & Maintenance、運用管理・保守点検)が欠かせません。

では「適切なO&M」とは一体どういうものなのでしょうか? afterFITでO&M統括を担当する小林悦郎が3回に分けて、「適切なO&Mとはなにか」を説明します。第一回目は「なぜO&Mが必要なのか」「O&Mの適切なコストとは一体いくらなのか」について解説していきます(オペレーションについての解説はこちら、メンテナンスの解説はこちら

afterFITは低価格・ハイクオリティのドローン点検を実現します

O&Mは“太陽光発電所の健康管理”

太陽光発電所は、私たちの身体と同様に時間が経つにつれて劣化します。私たちが定期的に健康診断を受けたり、異常があれば治療して健康管理をするように、発電所も定期的な検査・メンテナンスが必要です。O&Mとは、まさに“太陽光発電所の健康管理”を意味します。

ソーラーパネルやパワーコンディショナー(パワコン、PCS)などの発電設備が最新のものでも、機械である以上、経年劣化は避けられません。そのため「今は十分な発電量があるから」とO&Mを行わずにいると、予期せぬタイミングで発電設備が故障して発電量が一気に下がるなど、原因不明のトラブルが発生しかねません。発電効率を維持し、安定した発電を行うためにも、O&Mは必要不可欠です。

しかし現状、適切なO&Mができている太陽光発電所は多くありません。その理由として「太陽光発電所のオーナーが発電所を見る機会がない」ということが挙げられます。太陽光発電所を遠方に所有していたり、多忙だったりと理由はさまざまですが、発電所の現状を把握せず、O&M会社の報告や売電収入だけにしか目を向けていない方が多いのです。

また、これはあまり知られていませんが、O&M会社の中にはオーナーに報告書を提出していても、実際には草刈りを怠っていたり、雨水などで地面が削られてできた洗堀(せんくつ)を放置したりしているケースがあります。それどころか、月々決まった金額が入ってくる、太陽光発電所オーナーは発電所の現状を知らない、という理由から点検を行わない企業も存在します。

そのため「このO&M会社は本当に適切なのか」をしっかり判断した上でO&Mの契約を結ぶべきです。どういった観点でO&M会社を選ぶべきなのかは「太陽光発電所の適切なオペレーション(運用管理)とは?」「太陽光発電所の適切なメンテナンス(保守点検)とは?」にて解説しています。

「今はある程度の売電収入があるから大丈夫だ」と考える方もいますが、太陽光発電所は突然故障し、急激に発電量が減ります。最悪の場合、発電量がゼロになる可能性もあり、そこから補修するとなると、多額の修理費用がかかる上に修理中も売電収入が減ることになります。

大きな問題に発展したときに「自分の発電所は異常だらけだった」「O&Mが行われていなかった」となるのを防ぐためにも、日頃から対策が必要です。

太陽光発電所にあるソーラーパネルの異常は、人の目だけでは全て発見できません。しかし、afterFITのドローン点検であれば、内部の異常も発見できます。

発電所には目に見えない異常が存在する

O&Mをやるべき理由の一つに「太陽光発電所の目に見えない異常」があります。例えば、一見異常がなさそうに見えるソーラーパネルでも、サーモカメラを搭載したドローンなどで点検すると、上の写真のようにいくつかの太陽光パネルが白く発光しているのがわかります。これはホットスポットと呼ばれる異常で、何らかの理由で発電できなくなったパネルが発熱している状態です。

ホットスポットは2、3年かけてジワジワと発電量を下げることもあれば、一気に発電量低下を招くケースもあります。サーモカメラで見れば一目瞭然ですが、こうしたパネル内部の異常は目視では発見できません。そのため契約しているO&M会社によっては、こうした異常を見落としている可能性もあります。

ホットスポット以外にも、ソーラーパネルが発電しない「クラスタ異常」や「ストリング異常」など、目に見えない異常にはいくつかの種類があります。いずれにしても、日頃から適切なO&Mを行う会社であれば、発電所の異常は未然に防止できます。

「太陽光発電はメンテナンスフリーだ」「太陽光発電は手間のかからない投資だ」と言われたこともありましたが、現実はそうではありません。安定した収入を得るためにも、発電事業者側がO&Mについてもっと関心を持つべきだと、私は考えています。

造成工事が手抜きだと、大雨や地震の影響で地盤が崩れる「洗掘」が発生します。こちらは穴を防ぐだけでなく根本の解決をしないと、発電所の崩壊を招きかねません。

そもそも発電所の施工に問題があるケースも

O&M事業を通してさまざまな太陽光発電設備を見てきましたが、設計・施工段階から問題がある発電所も少なくありません。本来であれば、「20年運転できる」という設計思想が必要ですが、それがまったくできていないのです。そして施工とO&Mをセットで同じ会社に依頼している場合、第三者の目線がないため問題があるのかすら知ることができません。

例えば、造成工事に問題がある発電所。手抜きの造成工事であっても、最初は地面が平らになっていて、問題ないように見えるかもしれません。しかし何年かたつうちに、大雨や地震の影響で地盤が崩れ、ソーラーパネルを支える架台が斜めに傾いている場所さえありました。

私が見た発電所は、一度修繕した跡がありましたが、その修繕も正しくできていないために雨水が溜まり、地盤の崩壊を招いていたのです。こうした場合はメンテナンスではなく、根本の修繕が必要になってきます。

また斜面に設置した発電所が問題を抱えているケースも多々あります。ある発電所では、パネルを支える架台の杭部分に洗堀(せんくつ)ができて、非常に危険な状態になっていました。洗堀も小さいときに手当てしておけばいいのですが、放っておくとどんどん大きくなってしまいます。

メンテナンスにおいては草刈りも重要です。草が成長するとパネルに影がかかるため、発電量に影響を与えます。特に本州や九州・四国などの太陽光発電所の場合、パネルが低い位置にあることが多いので、草の影響も大きくなります。

草が成長する時期を考え、効率的な草刈りを行うことも必要ですし、特に配線がそのまま放置されているような場合は、配線を切らないようにしなくてはいけません。そのため、草が伸びないように、後付けで石を敷き詰めることもあります。

メンテナンスにおいては草刈りも非常に重要です。伸びた草が成長するとパネルに影がかかり、その分発電量が落ちてしまいます。

O&Mにかけるべきコストはケースバイケース

それでは、O&Mにかけるべきコストはいくらなのでしょうか? 正直なところ、これは一概には言えません。発電所の規模や状態によって、やるべきO&Mの内容とかけるべきコストが変わってくるからです。

ただ、こまめなO&Mによってトラブルの発生確率を下げないと、売電収入を得るどころか、発電所の修繕費用で多額の出費が必要になってしまうため、メンテナンスにもある程度のコストをかけるべきです。

とはいえ「とりあえずO&Mに多額のコストをかければいいのか?」と言われるとそうでもありません。大切なのは費用対効果です。

例えば、パネル異常が発生するたびにソーラーパネルを交換する発電所オーナーがいました。この場合、パネル自体はメーカー保証があっても、パネル交換に関わる人件費が発生するため、1枚が故障するたびに交換していると結果的にコストが高くなってしまいます。

そのため、数枚まとめて交換した方がお得な場合はそうした方がいいでしょう。FITの売電単価や現在の発電状況、施工品質などを検証し、必要なO&Mとかけられるコストを見極めなければいけません。

FIT終了後も順調に発電を続けていくためには、適切なO&Mが必要だということは間違いありません。また、そうした努力があってはじめて、発電所のオーナーがきちんと投資回収できるのではないでしょうか。

afterFITのO&Mでは、電気主任技術者などの資格保有者が太陽光発電所をベストな状態に保ちます。運用では発電量を監視し、問題があればすぐに対応するため売電ロスの心配がありません。メンテナンスでは、一つひとつの太陽光パネルや発電設備をくまなくチェックするだけでなく、サーモカメラを搭載したドローンを活用するので、人間が見つけられない異常までも発見可能です。売電収入の最大化を目指して全力でサポートします。

「もっと発電量を増やしたい」方はもちろん「もっと発電量が増やせるかを知りたい」方もお気軽にafterFITにご相談ください。お電話番号は0120-905-907、お問い合わせはこちらからお願いいたします。

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<プロフィール>
小林 悦郎
1963年生まれ。山口県岩国市出身。
メーカー、IT人材派遣などの企業にてプロジェクトマネージャー、経営企画を歴任。その後、afterFITにて分析チーム、情報システムチームを経験し、現在はO&Mチームの統括を担当している。