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2032年以降を見据えた事業展開と我々の理念

微動だもしないアフターフィットの経営理念

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一方で事業展開は国内から海外へ飛躍

これまで私は日本国内で最初のFIT価格が終了する2032年以降を見据えた事業展開を考え、経営理念もつくってきました。しかし、現実の世界は私が予想していたよりも早く動いています。先ほど来年にはFIT価格が高圧の電力料金を下回る逆転現象が起きる可能性が高いことを指摘しました。このことはとりもなおさず、中国に続いて日本も”アフターフィット”の世界へ突入していくことを意味しています。

6月1日からの大幅な切り下げでFITに依存できなくなった中国、先行して石化燃料よりも安いコストで発電できる「グリッドパリティー」を実現した欧米でいま進んでいるのは、石化燃料由来の電力から、太陽光、風力などオーガニック由来の電力への「エネルギーシフト」です。それが”アフターフィット”の世界の流れなのです。

翻って見るとこれまで人類は、何十万年、何百万年かけて地球が貯えてきた化石燃料を、第2次産業革命以降のたった150年間で大量に消費することにより、必要量を上回る電力を賄ってきました。いまそれが、再生エネルギーによって必要なときに必要なだけ発電する、時間軸にブレのない「1対1」の関係への移行というエネルギーシフトが起きているわけです。

そうした再生エネルギーの主役は、太陽光と風力で間違いないでしょう。ただし、風力発電は安定した風力を得られる場所が限られるなど、太陽光よりも発電での制約が多いのが現状です。

そのように見てくると、再生エネルギーのなかで最も発電コストの安い太陽光を事業の主軸に据え、FIT終了後も人類にとって明るい未来を切り拓いていく中心的な事業者になるという経営理念は微動だもしないことが改めて分かります。それであるならば、アフターフィットという社名もこのままでいこうと思います。

ただし、急ピッチで進むエネルギーシフトに対応するためには、私たちの事業展開をさらなる高みへアップしていかなくてはなりません。そういったなかで、これからの主軸になるテクノロジーは、「太陽光発電」と「バッテリー」の2つです。

前者についてはこれまでと同様に新規のメガソーラー建設に、高品質かつ安価なコストで積極的に携わっていきたいと考えています。それも本州や九州などと違い、地権者が少なくてメガソーラー建設の同意を得やすく、また平坦な土地が多いなど、太陽光発電でポテンシャルの大きい北海道での案件に力を注いでいきたいと思います。

確かに、人口が約550万人で産業基盤も弱い北海道内の電力需要は小さく、地元の北海道電力の太陽光受け入れは消極的です。しかし、それであれば原発が再稼働せずに電力事情が厳しい関東エリアに売り込めばいいのです。既得権益が絡んでいることもあって、一朝一夕にはいかないのでしょうが、エネルギーシフトという〝外圧〟に加え、オーガニック由来の電力を欲する国内トップ企業とそれに追随する多くの企業のニーズが、近いうちに風穴を開けることでしょう。

また、太陽光発電で余った電力を貯めておくバッテリーの運用やメンテナンスにも本格的に取り組んでいきます。北海道の白老で進めている37.5MWのメガソーラーでは、電気自動車5000台分のバッテリーを設置する計画ですが、国内の太陽光発電で屈指の設置規模になり、そこから得られるデータは貴重なものになるはずです。

これまで私たちが日々の太陽光発電事業の分析から得たデータは、世界中のパネルメーカーやパワコンメーカーから注目され、「利用させてほしい」とのオファーを数多く受けてきました。私たちアフターフィットほど太陽光発電に関する研究や分析を突き詰めてきた企業はなく、この分野で世界№1の企業であると私は自負しております。

今後は衛星を活用しながら、翌日の太陽の位置、日射量、そして発電量を正確に予測するなど、さらに太陽光発電に関する研究を深めたり、分析の精度を高めていきたいと考えています。そこに先ほどのようなバッテリーに関する知見を加えることで、世界の再生エネルギーの真の主役となる太陽光発電のフィールドにおいて、ダントツの企業になっていきたいのです。

正直にいって、これまで私は日本国内にしか視野に入れていませんでした。しかし、今後は世界の再生エネルギー市場を見据えて、真の意味での人類にとって明るい未来を切り拓いていく中心的な事業者になることを目指していきます。そのためにも、太陽光発電やバッテリーに関する分析結果を日本語のみにとどめることなく、英語、中国語、ドイツ語、スペイン語などさまざまな言語に翻訳し、私たちのサイト「After.FIT」を通して世界中に積極的に発信していく考えでおります。

まさに「太陽光発電」「バッテリー」「世界」は私たちアフターフィットにとって〝3本の矢〟であり、それらを束ねることで初めて、エネルギーシフトを制する世界№1企業へと昇華していけるようになれるのです。全社員が一丸となって、やり抜いていく所存です。これからのアフターフィットの成長、そして変貌を見ていてください。